「住宅ローン、借り換えたほうがいいって聞くけど…もし損をしたらどうしよう」
「計算が難しくて、よくわからないまま毎月払ってる」
そんな不安や、モヤモヤを抱えたまま、なんとなく日々が過ぎていませんか?
実はこの数年、金利がゆるやかに下がったことで、**今が“借り換えで得をしやすいタイミング”**だと言われています。
でも、だからといって、いきなり大きな決断をするのは不安ですよね。
私はファイナンシャルプランナーとして、住宅ローン相談に向き合ってきました。
そこで感じるのは、「不安がある人ほど、借り換えを先延ばしにしがち」ということ。
だからこそ、この記事ではその最初の一歩を、あなたのペースで踏み出せるように、やさしくお伝えしていきます。
借り換えで“損する”ケースが生まれる仕組み
まず最初に、「借り換えで損するのが怖い」という気持ちに、正直になってもいいと思います。
借り換えで逆に損をしてしまう可能性があるのは、こんなパターンです:
- 借り換えにかかる事務手数料や登記費用が大きい
- すでに返済期間が残り少ない(=利息軽減の余地が小さい)
- 固定金利から変動金利に移ってしまい、金利上昇リスクを抱えることになる
- 団体信用生命保険(団信)の補償内容が、今より手薄になるケースも
でも、これはあなたのせいではありません。
ローンのしくみが複雑で、比べるのが難しいようにできているからです。
だからこそ、「知らなかった」で損をしないように、私たちFPが寄り添う必要があるのだと感じています。
シミュレーションで得した3ケース
Case①:共働き夫婦・都内マンション(子ども1人)
- 【背景】月13万円のローンに、保育園代・食費が重なり、毎月赤字ギリギリ
- 【行動】金利1.6% → 0.6%へ借り換え
- 【結果】年間約25万円の返済軽減
「いつもは“節約しなきゃ”ばかり考えてたけど、やっと少し呼吸できました」
Case②:40代単身赴任中・フラット35利用中の男性
- 【背景】家計のことを妻に任せていたが、ローンの残額を見て不安になり…
- 【行動】シミュレーションで損していると気づき、借り換え決断
- 【結果】総返済額が約270万円減少
「これで子どもの大学費用に回せます。安心感が違いました」
Case③:60代・定年退職を控えた主婦の方
- 【背景】住宅ローンが家計の重荷に。家を手放すべきか悩んでいた
- 【行動】10年固定で低金利に切り替え
- 【結果】月々2万円以上の支出減
「老後資金を崩さなくて済むようになって、心が軽くなりました」
借り換え判断の5ステップ
ステップ①:まずは残高証明を手元に置いて
「いくら残ってるか、正直ちゃんと把握してない…」
そんな方も多いですが、大丈夫です。
- 年末残高証明書(または返済予定表)をチェック
- 借入金額・残期間・金利タイプをメモ
- 火災保険や団信も一緒に確認しておくと◎
ステップ②:今の金利と“金利差”をチェックしよう
金利の数字って、ピンとこないかもしれません。
でも、0.3〜0.5%違うだけでも、何十万円の差になることも。
- 今の金利(固定/変動)を確認
- ネット銀行や主要銀行の最新金利を調査
- 差が1.0%以上あれば、見直しチャンス大です
ステップ③:シミュレーションで“数字”に変える
損か得かは、感覚ではなく数字で判断するのがいちばん確実です。
- 借入残高・返済年数・金利を入力するだけ
- 毎月の返済額・総支払額・差額が自動で表示
- 諸費用や手数料も含めて「実質」で判断できます
ステップ④:金融機関を2〜3社だけでOK、比べすぎない
選択肢が多すぎると、余計に動けなくなります。
- 都市銀行・ネット銀行を1社ずつ選ぶ
- 変動/固定の両方で試算してみる
- 手数料や団信オプションの違いもチェック
ステップ⑤:事前審査を申し込む、それだけで一歩進める
いざとなると「まだ早いかな…」と思ってしまう。
でも、事前審査は「無料の仮申込」。気軽でOKです。
- スマホやPCでオンライン申込可能
- 収入証明や本人確認書類の準備を先にしておくとスムーズ
- 通過したら、借り換えまでの段取りが一気に明確になります
焦らなくて大丈夫。FPが見てきた“損しない人”の共通点
「借り換えは、損得だけじゃなく“心の余白”をつくる行動でもあります。私はFP2級として、家計や住宅ローンの相談に向き合ってきましたが、『もっと早く知っていれば…』という声を何度も耳にしました。“ちゃんと調べなきゃ”と焦るよりも、まずは3分のシミュレーションで今を知ることから始めてみてください。そこから一緒に考えましょう。」
まとめ
あなたが今日からできること:
- ローン残高・金利をチェックして「今」を知る
- 無料シミュレーションで「もし借り換えたら?」を可視化
- 2〜3社にしぼって、損得を比べてみる
借り換えは、大きなお金の話。
それだけに、「まだいいかな」と後回しにしたくなる気持ちも、よくわかります。
でも、“知らなかった”だけで何十万円も損していたとしたら……
まずは、今の自分の状況を数字で見てみることから始めてみませんか?
未来の家計に、今日の10分を投資しませんか?
行動の先に、少しずつ“ゆとり”が生まれていきます。
👇この記事では、「比較が面倒で動けない」人のための、借り換え判断シミュレーションの使い方と注意点を、やさしく解説しています。

FAQ
Q: 今の金利が1.0%台でも借り換えの意味はあるのでしょうか?
A: はい、期間や残高次第で十分メリットが出る可能性があります。大丈夫、まずは試算から始めましょう。
Q: 審査に落ちたらどうなるんでしょうか?
A: 大丈夫です。審査が通らなかった場合でも、家計改善のヒントになることがたくさんあります。
Q: フリーランスでも借り換えはできますか?
A: もちろん可能です。書類が少し多くなるだけで、多くの方が審査を通過しています。
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