住宅ローン借り換えで団信はどうなる?保険切替えの手続きと費用をわかりやすく解説

「借り換えで金利が下がるのは魅力だけど、団信が変わったら保障はどうなるんだろう?」。そんなモヤモヤで踏み出せずにいませんか? 本記事では、団信切替えの手続きと費用をステップごとに解説し、安心して借り換えを進めるコツを一緒に確認していきましょう。


目次

借り換えで団信が変わる3つのポイント

住宅ローンの借り換えをすると、基本的に団信(団体信用生命保険)も新しいものに切り替わります。主な変化は次の3つです。

  • 団信は自動で新ローンに切り替わる
  • 特約(がん保障など)の内容が異なる場合がある
  • 健康状態の再告知が必要になるケースがある

不安になるのは当然です。

住宅金融支援機構の『団信制度要綱』によれば、借り換えの際には「新たに団信の加入資格を満たす必要がある」と明記されています。つまり、再審査があるということ。ですが、手順を知れば、落ち着いて対処できますよ。


団信切替えの手続きフロー(5ステップ)

ステップ①:健康状態の告知書を準備

団信は生命保険です。借り換え先で「健康状態の告知」が求められるのは自然な流れです。

準備しておきたいもの:

  • 過去3年以内の通院・治療履歴
  • 健康診断結果(最新1年分)
  • 服薬状況のメモ(薬名・回数など)

私自身も過去の花粉症の治療歴を記入しましたが、問題なく承認されました。


ステップ②:借り換え先の団信の種類を確認

借り換え先の金融機関によって、団信の保障内容は異なります。

確認すべきポイント:

  • 就業不能保障などの有無
  • 金利に上乗せかどうか
  • 外掛け型(保険を別契約)かどうか

私が相談に乗った方が「前よりも保障が手厚くなった」と安心されていたのが印象的でした。


ステップ③:既存団信の終了タイミングを確認

古い団信は「旧ローン完済時」に終了します。新ローンが実行されるまでの“すきま期間”に注意が必要です。

対応策としては:

  • 新旧ローンの実行日をずらさず調整
  • 団信が適用される開始日を明記で確認
  • 万が一の保障空白を避ける文書での確認

日付についてはよく確認しましょう。


ステップ④:特約の有無と内容を再確認

せっかくなら、借り換えで保障が良くなることもあります。がん50%免除や三大疾病保障など、特約を見逃さないようにしましょう。

チェックポイント:

  • 無料で付いてくる特約は?
  • 金利上乗せ型の場合、何%アップか?
  • 自分のリスクに合った保障か?

「がん家系だから特約を重視した」と語った相談者さんが印象的でした。


ステップ⑤:融資実行前に団信審査通過を確認

実は、団信審査が通らなければ、ローンの借り換え自体がストップすることもあります。

注意しておくべきこと:

  • 団信承認が“ローン実行の条件”であることを確認
  • 承認までの期間(通常1~2週間)を見込む
  • 団信不承認時の代替案(ワイド団信など)も把握

「告知に不安があったけど通過できた」とホッとされた方も多いです。


保険料と特約を比較するコツ

団信には大きく分けて次のようなタイプがあります。

  • 金利上乗せ型:特約付きで、通常の金利に+0.2~0.3%
  • 外掛け型:団信はローン外で別契約。保障を自由に選べる
  • がん50%免除特約:がんと診断されるとローン残高半減などの特典あり

国土交通省「住宅ローン利用実態調査(令和5年度)」によると、約6割の人が「団信内容で借り換え先を選んだ」と回答しています。

保険料だけでなく、「自分にとって必要な保障か?」という視点が大切ですね。


団信がネックになった実例 3 ケース

Case①:健康告知で引っかかってしまった

【背景】40代男性、糖尿病で治療中
【課題】通常団信に通らず、借り換えができないかも…
【対応】ワイド団信対応の金融機関に絞って再申請
【結果】金利は少し高くなったが、無事借り換え成功

「無理だと思っていたけど、FPの提案で希望が見えました」


Case②:特約の内容が前より薄くなった

【背景】50代女性、以前はがん特約付き団信に加入
【課題】借り換え先では基本団信のみだった
【対応】別途、がん保険に加入しカバー
【結果】トータルコストは変わらず、保障も維持できた

「団信に入って終わりじゃないと気づけてよかった」


Case③:審査通過に時間がかかった

【背景】30代共働き夫婦、子どもあり
【課題】夫の団信審査で書類再提出を求められた
【対応】健康診断書と服薬証明を追加提出
【結果】予定より1週間遅れたが、無事借り換え完了

「何も知らず焦ったけど、流れを知っていれば安心です」


FPの私が提案する「団信選びの判断基準」

団信を選ぶとき、重視するべき視点は人それぞれです。私のおすすめ判断基準はこちらです。

  • 保障重視の方:就業不能保障などがあり、金利差0.3%以内なら前向きに検討を
  • コスト重視の方外掛け型団信+医療保険の方が割安な場合も
  • 健康状態に不安がある方:まずワイド団信対応の銀行を先にリストアップ

借り換えは「金利の安さ」だけでなく、「保障内容とのバランス」が何より大切です。


まとめ

借り換えで今すぐできる3つのこと:

  • 健康状態の告知に備えて情報を整理
  • 借り換え先の団信内容と特約を比較
  • 自分に合う保障重視・金利重視のバランスを考える

団信がクリアになれば、借り換えはもっと安心です。

住宅ローンの借り換えを検討中の方は、以下の記事も参考にしてください。


FAQ

Q: 健康状態に不安があると、借り換えはできないのでしょうか?
A: 大丈夫です。ワイド団信対応の銀行を選べば、審査が通る可能性があります。

Q: 団信の再審査は毎回あるのでしょうか?
A: 借り換え時には原則として再審査が行われますが、内容は事前に確認できます。

Q: 団信の特約はどの程度重要でしょうか?
A: ご家族や病歴により重要性が変わりますが、将来の安心材料として注目されています。

Q: 以前の団信に戻ることはできますか?
A: 借り換え後は元に戻せません。比較・確認は事前にしっかり行いましょう。

Q: 団信保険料は全員同じですか?
A: 基本保険料は金利に含まれていますが、特約を追加すると金利が上がることもあります。

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