住宅ローン借り換えにかかる登記費用を完全解説 節約テクニックも紹介

「借り換えで金利は下がるのに、登記費用だけで数十万円も取られたら意味がない……」。そんな不安で二の足を踏んでいませんか? 本記事では、登記費用の内訳と節約テクニックをFP目線でわかりやすく解説し、借り換えメリットを最大限にする方法を一緒に確認していきましょう。


目次

登記費用の内訳と相場

住宅ローンの借り換え時には、さまざまな登記費用が発生します。主な内訳は以下のとおりです。

  • 抵当権抹消登記:旧ローンの担保を解除する登記。登録免許税は不動産1個につき1,000円。
  • 抵当権設定登記:新しい金融機関のために担保を設定。登録免許税は「不動産評価額×0.4%(借り換えは0.1%)」。
  • 登録免許税:登記にかかる税金。根拠法は「登録免許税法(国税庁)」。
  • 司法書士報酬:手続きを代行してもらうための費用。相場は3〜7万円。

たとえば、司法書士報酬については「日本司法書士会連合会の報酬目安」などでもばらつきが示されており、地域や案件の複雑さによって異なるのが実情です。


登記費用が高くなる要因3つ

登記費用は一律ではなく、さまざまな要因で高くなることがあります。主なものは以下の3点です。

① 不動産の評価額が高い

登録免許税は「評価額×税率」で計算されます。都市部や地価が高い地域では、同じ面積でも税額が上がりやすくなります。

評価額3,000万円なら、税率0.1%で3万円。評価額5,000万円なら5万円と差が出ます。

② 土地と建物が別々になっている

住宅ローン担保は「土地」と「建物」それぞれに設定されるため、登記も二重に必要です。

リスク登録免許税や司法書士報酬も2件分になるケースが多く、費用が増加します。

③ 司法書士報酬の地域差

都市部と地方では報酬に差があるほか、同じ地域でも事務所ごとに価格差があります。

A事務所は4万円、B事務所は6万円ということも珍しくありません。


登記費用を節約するテクニック5つ

テクニック①:司法書士見積もりを3社取る

登記手続きをすべて金融機関任せにしていませんか?
報酬額は自由設定のため、相場を知らないまま依頼すると割高になるリスクがあります。

  • 「住宅ローン登記 見積もり 無料」で検索
  • 近隣3社の報酬額を比較
  • 銀行指定司法書士が高い場合は、自分で選んで差し替えも可能

実体験「同じ手続きで1.5万円違いました(東京都・Mさん)」


テクニック②:抵当権抹消と設定を同日に行う

登記の日付がずれると、2回分の司法書士費用が発生する可能性があります。

  • 書類提出スケジュールを事前に確認
  • 「同日手続き希望」と銀行・司法書士に伝える
  • できるだけ平日午前中に予約

実体験「2日ずれて別料金に…慌てて交渉しました(愛知県・Sさん)」


テクニック③:不動産の評価額を事前に調べる

評価額が予想以上に高く、税額も高くなることがあります。

  • 固定資産税通知書で評価額を確認
  • 借り換え予定の登記簿謄本を取得
  • 可能であれば評価額見直し申請も検討

実体験:「築年数で下がってると思ったら逆でした(千葉県・Yさん)」


テクニック④:登記費用込みの借り換え商品を検討

一部金融機関では、登記費用を融資に含められる商品があります。

  • ネット銀行の「諸費用込みローン」をチェック
  • 手数料・金利との総額で比較
  • 事前審査時に条件を詳細に確認

実体験:「初期負担ゼロで引越し資金にも回せました(神奈川県・Kさん)」


テクニック⑤:団体信用生命保険を見直して一部相殺

借り換えで金利が下がると、団信保険料も減少。浮いた金額で登記費用に充てることも可能です。

  • 現在の保険料と見直し後の差額を確認
  • 医療保障などのオプションの有無も比較
  • 「総支払額の試算表」をFPと確認

実体験:「団信のオプションを外して年2万円ダウン!(大阪府・Tさん)」


実例3 ケース(登記費用を節約できた人の体験談)

Case①:地方在住・築10年の一戸建て

住宅ローン残高:2,400万円/評価額:1,800万円
司法書士報酬が想像以上で不安だったが、テクニック①を実践。

→ 3社比較で一番安い司法書士を選び、2万円節約に成功。

「プロに頼むにも“選ぶ目”は大事だと実感しました」


Case②:都市部マンション・土地建物別登記

登録免許税が2件分で倍額になりそうだったが、テクニック②を活用して同日手続きを実現。

報酬の重複を回避し、1.5万円の削減

「1日ずらすだけで無駄になると知って驚きました」


Case③:ネット銀行で借り換え・手元資金少なめ

初期費用を抑えたい中、テクニック④を実践して登記費用込みの商品を選択。

→ 手出しゼロで借り換えが完了し、実質3万円分お得

「全部コミコミにして気持ちもラクでした!」


FPの私が伝える「登記費用で損しない鉄則」

登録免許税・司法書士報酬の2点を把握すれば、登記費用の大半は予測できます。

評価ポイントを確認しましょう。

  • 登録免許税は「不動産評価額×0.1%」を必ず確認
    借り換え特例で軽減される点もポイントです。
  • 抵当権抹消と設定は、必ず同日にまとめる
    登記日を統一するだけで費用が抑えられます。
  • 不動産評価額の見直し申請で税額が調整できるケースも
    特に築年数が経っている物件では、役所で再評価を依頼できる可能性があります。

「見積もりと税率」を押さえれば、登記費用はコントロールできます。


まとめ

今すぐできることはこの3つ:

  • 固定資産評価額と登録免許税率をチェック
  • 司法書士見積もりを複数取って比較
  • 手続き日は「同日登記」でスケジューリング

登記費用の節約テクニックがわかったところで、
「そもそも借り換え自体、本当に得なのか?」と気になっていませんか?

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登記費用を抑えて、借り換えメリットを最大化しましょう。


FAQ(よくある質問)

Q: 登記費用は必ず発生するのでしょうか?
A: 大丈夫です。一部の金融機関では登記費用込みの商品もあり、初期負担を抑えることが可能です。

Q: 登記費用を分割払いやローンに含めることはできますか?
A: 可能です。金融機関によっては「諸費用ローン」として対応しているケースがあります。

Q: 登記費用を削っても法的に問題ないでしょうか?
A: 安心してください。必要な手続きを踏んだ上で、相場内での節約であれば合法かつ安全です。

Q: 登記費用が思ったより高く見積もられた場合はどうすれば?
A: まずは見積もりの内訳を確認し、他社との比較や再交渉を行うことで調整できる可能性があります。

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