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初心者向け 株式ポートフォリオの考え方
株式投資を始めるときに「どんな銘柄をどのように買うべきか?」という疑問を持つ人が多い。
特に最近では、多くの投資家が 積立投資(投資信託やETF) を活用しながら、個別株にも投資している。
そのため、ポートフォリオを組む際には 積立投資と個別株投資をどう組み合わせるか も重要になる。
ここでは、初心者向けに ポートフォリオの基本構成、セクターごとの買い方、積立投資とのバランスの取り方 を詳しく解説します。
1. ポートフォリオの基本構成
ポートフォリオとは、投資資産の組み合わせのことを指す。
適切な配分を考えることで、リスクを抑えながらリターンを得ることができる。
基本的には 「積立投資」「個別株」「現金(キャッシュ)」のバランスを取る ことが重要。
資産配分の考え方
初心者向けのポートフォリオは、以下のような配分が一般的。
- 積立投資(投資信託・ETF):50%
- 個別株(日本株・米国株):40%
- 現金(キャッシュ):10%
積立投資を中心にして、個別株でポートフォリオを強化する形が、リスクを抑えながら長期的なリターンを得るのに適している。
2. 積立投資と個別株のバランス
最近では、多くの人が つみたてNISAやiDeCoを活用して積立投資 を行っている。
この積立投資をベースにしながら、個別株をどのように組み込むかがポイントになる。
積立投資で何を買うべきか
積立投資では、長期的に成長が期待できる市場のETFや投資信託を購入する ことが基本。
投資対象 | 銘柄例 | 特徴 |
---|---|---|
米国株(S&P500) | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、VOO | 米国の代表的な500社に分散投資 |
全世界株(オールカントリー) | eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)、VT | 世界全体に分散投資 |
NASDAQ(ハイテク中心) | QQQ | ハイテク企業が多く、成長性が高い |
高配当ETF | VYM、HDV | 安定した配当が狙える |
積立投資は 毎月一定額を買い続ける ことで、ドルコスト平均法を活用しながら、長期的に資産を増やすことができる。
全世界株(オールカントリー)についてはこちらで詳しく解説してます!
米国株(S&P500)についてはこちらで詳しく解説してます!
3. 個別株の選び方
積立投資だけではなく、個別株にも投資をすることで、ポートフォリオのリターンを強化することができる。
ただし、個別株は積立投資と違ってリスクが高いため、業種(セクター)ごとに分散することが重要。
セクターごとの個別株の選び方
個別株は、景気サイクルや市場環境に応じて、成長株・高配当株・安定株をバランスよく組む ことが基本。
セクター | 特徴 | 銘柄例 |
---|---|---|
成長株(グロース株) | 株価の上昇を狙う | レーザーテック(6920)、ソニー(6758)、SHIFT(3697) |
高配当株(インカム株) | 配当金を得る | 三菱商事(8058)、三井物産(8031)、三井住友FG(8316) |
ディフェンシブ株(安定株) | 景気に左右されにくい | KDDI(9433)、武田薬品(4502)、関西電力(9503) |
成長株の選び方
- 売上高・利益が毎年伸びている企業を選ぶ
- ROE(自己資本利益率)が10%以上
- EPS(1株当たり利益)が右肩上がり
高配当株の選び方
- 配当利回りが4%以上
- 過去5年以上増配している
- 財務が健全(自己資本比率40%以上)
ディフェンシブ株の選び方
- 景気に左右されにくい業界(通信・食品・医薬品など)
- 業績が安定し、赤字が少ない
- 配当が安定している
単元未満株でも配当金は受け取れるのか?
単元未満株でも配当金は受け取れる
単元未満株(1株から購入できる株式)を保有している場合でも、配当金は保有株数に応じて受け取ることができる。
4. 配当金の計算方法
企業が配当を出す場合、1株あたりの配当金 × 保有株数 の計算で支払われる。
例えば、1株あたりの配当が100円の銘柄を5株(単元未満)保有している場合:
100円 × 5株 = 500円 の配当を受け取ることができる。
5. 単元未満株の配当の受け取り方
- 通常の単元株と同じように証券口座に入金される
- 支払い方法は「株式数比例配分方式」「登録配当金受領口座方式」「配当金領収書方式」のいずれか(証券会社の設定による)
NISAを利用してる方は「株式数比例配分方式」(証券口座で配当金を受け取っている)に設定されているはずです。
注意点
① 株主優待は受け取れない場合が多い
企業によっては、単元未満株では株主優待の対象外 となることがある。
(例:100株以上保有が条件の優待制度など)
② 配当金の税金も単元株と同じ
通常の株と同じく、所得税15.315%+住民税5%=20.315% が源泉徴収される。
③ 証券会社によっては、配当の処理に時間がかかる
SBI証券や楽天証券などでは、単元未満株の配当金が すぐに口座に入らない場合がある(証券会社の処理方式による)。
単元未満株は、小額から投資を始めたい人にとって便利な選択肢だが、株主優待がもらえない点には注意が必要。
特に長期投資を考えているなら、最終的に単元株(100株以上)を目指すのも一つの戦略といえる。
6. 初心者向けポートフォリオの具体例
積立投資をしながら、個別株も適切に分散することで、リスクを抑えながら安定した運用が可能になる。
資金30万円の場合
投資対象 | 銘柄 | 金額 | 株数 |
---|---|---|---|
積立投資(投資信託・ETF) | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 100,000円 | 毎月1万円積立 |
成長株 | ソニー(6758) | 90,000円 | 3株 |
高配当株 | 三菱商事(8058) | 90,000円 | 3株 |
ディフェンシブ株 | KDDI(9433) | 90,000円 | 6株 |
現金(キャッシュ) | – | 30,000円 | – |
資金100万円の場合
投資対象 | 銘柄 | 金額 | 株数 |
---|---|---|---|
積立投資(投資信託・ETF) | eMAXIS Slim 全世界株式 | 300,000円 | 毎月3万円積立 |
成長株 | レーザーテック(6920) | 200,000円 | 2株 |
成長株 | トヨタ(7203) | 150,000円 | 5株 |
高配当株 | 三菱商事(8058) | 150,000円 | 5株 |
高配当株 | 三井住友FG(8316) | 100,000円 | 5株 |
ディフェンシブ株 | KDDI(9433) | 150,000円 | 10株 |
現金(キャッシュ) | – | 100,000円 | – |
初心者が知っておくべき関連知識
株式投資を始めるにあたって、ポートフォリオの組み方だけでなく、基礎的な知識を理解しておくことが重要です。
ここでは、初心者が投資をするうえで 最低限知っておくべき重要な知識 を解説します。
1. 投資の基本概念
株式投資とは?
株式を買うことで、企業の オーナー(株主) になることができる。
株を保有すると、以下の2つの方法で利益を得ることができる。
- キャピタルゲイン(値上がり益)
買った株の価格が上昇し、売却することで得られる利益 - インカムゲイン(配当収入)
企業の利益の一部を配当として受け取る
長期投資と短期投資の違い
- 長期投資(5年以上):じっくり資産を増やす。成長株やインデックス投資向き
- 短期投資(1年以内):短期の値動きで利益を狙う。テクニカル分析を活用
初心者は、まず 長期投資をベース に考えたほうが良い。
2. 株価が動く理由
株価はさまざまな要因で変動する。主な要因は以下の通り。
要因 | 影響 |
---|---|
企業の業績 | 売上や利益が増えれば株価は上がりやすい |
金利の変動 | 金利が上がると株価は下がりやすく、金利が下がると株価は上がりやすい |
為替(円高・円安) | 円安になると輸出企業(トヨタなど)は有利、円高になると輸入企業(小売業など)は有利 |
景気動向 | 景気が良いと株価が上がり、悪いと下がる |
投資家の心理 | 過去のニュースや市場の期待によって株価が上下する |
3. 株を買うタイミングの考え方
① 高値掴みに注意
- 株価が急上昇した銘柄に飛びつくと、買った直後に下がることが多い
- RSI(相対力指数)が70以上の銘柄は買われすぎの可能性がある
② 長期投資は「時間分散」が重要
- 毎月一定額を買う(積立投資) → 買うタイミングのリスクを抑えられる
- 下落局面でも慌てず、安いときに買い増しする
4. ファンダメンタル分析とテクニカル分析
ファンダメンタル分析(企業の実力を判断する)
投資する企業が 本当に成長できるか?財務状況は大丈夫か? を判断するために使う。
指標 | 目安 | 何がわかる? |
---|---|---|
PER(株価収益率) | 10~20倍が適正 | 株価が割高かどうか |
PBR(株価純資産倍率) | 1倍以下は割安 | 企業の資産価値と比較 |
ROE(自己資本利益率) | 10%以上が優良 | 企業の収益性 |
EPS(1株当たり利益) | 右肩上がりが理想 | 利益が増えているか |
テクニカル分析(売買タイミングを判断する)
短期的な株価の動きを予測するための分析方法。
指標 | 使い方 |
---|---|
移動平均線(MA) | 短期(5日・25日)と長期(75日)を比較 |
RSI(相対力指数) | 30%以下なら買い時、70%以上なら売り時 |
ボリンジャーバンド | -2σで反発する可能性がある |
5. 投資のリスクと対策
株式投資には リスクがある ため、しっかり対策を考えておくことが重要。
① 分散投資をする
1つの銘柄に全額投資するのではなく、異なる業界や資産に分けて投資 することでリスクを下げる。
「成長株」「高配当株」「ディフェンシブ株」をバランスよく持つのが基本。
② 損切りルールを決める
株価が下がったときに どこまで耐えて、どこで損切りするかを決めておく。
例えば、「10%下がったら売る」と決めておくと、大きな損失を防げる。
③ 資金管理をする
- 生活費とは別に 余裕資金で投資する(借金して投資はNG)
- 投資に回す資金は 総資産の30〜50%以内が目安
- 暴落時に追加投資できるように、現金も持っておく
6. よくある失敗と対策
初心者が陥りがちな失敗と、その対策を紹介する。
失敗 | 対策 |
---|---|
1つの銘柄に全額投資 | 分散投資をする |
値上がり後に焦って買う(高値掴み) | RSIや移動平均線をチェック |
短期間で売買しすぎる | 長期投資を前提にする |
ニュースやSNSに影響されすぎる | 自分で分析して判断する |
損切りできずにズルズル持ち続ける | ルールを決めて損切りする |
まとめ
- 株式投資は「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」の2つの利益がある
- 長期投資では、積立投資を基本にしながら個別株を組み合わせるのが効果的
- ファンダメンタル分析で「良い企業」を選び、テクニカル分析で「買い時」を判断する
- リスク管理(分散投資、損切りルール、資金管理)が投資成功のカギ
- 「なぜ株価が動くのか?」を考えながら、ニュースや経済動向をチェックする
これらを意識しながら投資を進めることで、リスクを抑えながら着実に資産を増やしていくことができる。
まずは 少額から始め、分析しながら経験を積む ことが大切です。
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