PayPay銀行住宅ローンの本審査に落ちたら?原因と次の一手

「本審査は通ると思っていたのに…」
否決の連絡を受けた瞬間、頭が真っ白になった方も多いのではないでしょうか。

何から立て直せばいいのか分からず、不安でいっぱいになるのは自然なことです。
でも大丈夫。原因を言語化→打ち手に落とすことで、再挑戦の成功率は必ず上げられます。


目次

本審査の否決通知の“読み方”

事前審査は、申込内容と信用情報をもとにした簡易チェックです。
一方、本審査は以下も含めた精査になります。

  • 提出書類の原本照合
  • 物件評価(担保価値の確認)
  • 団体信用生命保険(団信)の審査

否決理由は、大きく2パターンに分かれます。

  • 明確な理由(例:物件評価不足、健康告知内容)
  • 推察ベース(詳細は非開示だが、信用情報や返済比率の可能性)

連絡手段は、メール・電話・申込管理画面など銀行によって異なります。
通知を受けたら、次の点を担当者に確認しましょう。

  • 不足書類や記載不備があったか
  • 評価上のどの観点で否決となったのか
  • 再申込が可能な時期と条件

私が以前サポートした方も、担当者への確認で「物件評価」が理由と分かり、早期に方向転換できました。


本審査で落ちる主な原因(6項目)

  1. 書類不備・情報差異
    • 氏名や住所の表記ゆれ
    • 画像の解像度不足(300dpi未満)
    • ページ抜けや片面のみ提出
  2. 返済負担率オーバー
    • ボーナス返済を多く設定
    • 諸費用分を見込まず借入額が膨らむ
  3. クレジットヒストリー
    • 直近の延滞履歴
    • リボ払いや分割残高が多い
    • 複数の住宅ローン申込履歴(多重申込)
  4. 物件評価
    • 私道負担が大きい
    • 再建築不可物件
    • 登記面積の差異や築年数の経過
  5. 団信(健康告知)
    • 追加質問への未回答
    • 医的証明の未提出
  6. 在籍確認
    • 電話がつながらない
    • 勤務形態や収入の変動直後

実際に「在籍確認で連絡が取れず否決」になった方は、再申込時に時間帯指定で解決しました。


次の一手:再挑戦ロードマップ

アクション① 原因の特定

  • 否決通知や担当者コメントを整理
  • 推測ではなく事実ベースで確認

アクション② 書類の再整備

  • 住民票ベースで氏名・住所を統一
  • スキャンは300dpi以上
  • 通帳は見開き+最新残高ページも添付

アクション③ 返済計画のリライト

  • 借入額・返済期間・ボーナス併用の見直し
  • 自己資金を上積みして負担率を下げる

アクション④ 信用情報の“静養期間”

  • 新規借入や申込を控える
  • リボや分割を縮小
  • 目安は3か月程度の整備期間

アクション⑤ 団信・申込戦略の切替

  • ワイド団信や収入合算の活用
  • ペアローンで条件緩和
  • 価格帯や物件種別の再検討

一度原因を明確化して整理すると、次の打ち手が迷わなくなります。


申込戦略の見直しポイント(タイプ別)

  • 会社員(勤続短め)
    在籍確認の時間帯を事前共有
    前職の源泉徴収票を補完資料に
  • 自営業/フリーランス
    直近年の所得が低い場合は平均年法を確認
    試算表や受注実績を追加提出
  • 契約社員/派遣
    雇用契約・更新見込みの書面化
    申込額には安全マージンを確保
  • 借り換え
    返済予定表・残高証明を最新化
    諸費用込みで総返済額を比較

職業や雇用形態によって「見られるポイント」は異なります。


実例3ケース(否決→通過/条件変更)

Case1:多重申込で否決

  • 不安:複数の銀行に同時申込→信用情報に“足跡”
  • 対策:申込を一旦停止、リボを完済し借入を圧縮
  • 結果:3か月後に再挑戦し通過
  • 学び:焦らず整理期間を取ることで信用情報が改善

「時間を置く勇気が、通過率を上げてくれました」

Case2:物件評価でNG

  • 不安:希望の中古戸建で評価不足
  • 対策:頭金を増額し借入額を減らす、別物件を検討
  • 結果:同条件でマンションに切替え承認
  • 学び:物件選びも審査戦略の一部

「条件変更で道が開けるとは思いませんでした」

Case3:団信で追加書類

  • 不安:健康告知で引っかかる
  • 対策:医的証明を取得しワイド団信へ変更
  • 結果:追加費用はかかったが承認
  • 学び:保険条件の柔軟な切替で突破できるケースも

「諦めず条件を変えたことが正解でした」


再申込のタイミングと注意点

本審査が否決になった場合や、自らキャンセルして別の銀行を検討する場合でも、すぐに次の申込をするのは避けた方が無難です。
信用情報には申込履歴が一定期間残るため、短期間に複数申込があると「資金繰りに不安がある」と見られる可能性があります。

  • 同時多発申込は避け、履歴を増やさない
    同時並行で何行も申し込むより、1件ごとに結果を確認してから次に進む方が安全です。
  • クールダウン期間は数週間〜数か月が目安
    信用情報上の申込記録は概ね6か月残るため、少なくとも数週間、できれば1〜3か月あけると安心です。
  • 順序を設計し、優先度の高い銀行から申込
    自分の条件に合いそうな銀行から順に申し込めば、無駄な履歴を増やさずに済みます。

途中で避けたいNG行動としては、以下が代表的です。

  • 新規借入やクレカ分割の増加
    返済負担率や信用情報にマイナス影響を与えます。
  • 転職直後の申込
    勤続年数が短いと、安定性の評価が下がります。
  • 申告内容の齟齬
    年収・勤務先・借入状況などに誤差があると、追加確認や否決の原因になります。

再申込は「情報を整えてから」が基本です。
過去の否決理由や改善ポイントを洗い出し、必要書類や信用情報を万全にしてから臨みましょう。


AI診断で“通りやすい銀行”を先に特定

住宅ローンの審査は、申込者の属性(年収・勤務先・勤続年数など)と物件の条件との相性によって、通過確率が大きく変わります。
このため、やみくもに複数の銀行へ申込を繰り返すより、最初から自分に合う銀行を的確に選ぶほうが、審査時間の短縮にも、信用情報への影響軽減にもつながります。

AI診断サービスを使えば、入力した条件から通過可能性の高い銀行を自動で絞り込み、優先順位をつけられます。
結果として、無駄な申込を避けられ、1回で承認を得られる可能性が高まります。

こちら詳しく紹介してます。

私自身、実務でこの診断を活用し、候補を3つに絞った上で最も条件の合う銀行へ申込し、1回で承認が下りたケースを何度も見てきました。
準備段階での情報精度が高いほど、審査はスムーズに進みます。


まとめ

再申込や再挑戦を成功させるには、感情的に急ぐのではなく、まず状況を正確に整理することが大切です。

  • 否決理由を事実ベースで整理
    審査担当者に直接確認し、「何が理由で否決になったのか」を推測ではなく事実として把握します。
  • 書類・返済計画・信用情報を整える
    住所・氏名の一致や書類の鮮明化、返済計画の見直し、信用情報の改善など、審査に直結する要素を着実に準備します。
  • AI診断で自分に合う銀行へ最短ルートを探す
    自分の属性や物件条件にマッチした銀行をあらかじめ絞り込むことで、無駄な申込を避け、通過確率を高めます。

順番と準備を整えれば、大丈夫。
再挑戦の勝ち筋は必ずありますし、次はより高い確率で承認に近づけます。


FAQ

Q: 本審査で落ちたら、どれくらい空けて再申込すべきでしょうか?
A: 目安は3か月程度です。信用情報の更新と書類整備の時間を取りましょう。

Q: 物件評価が理由と言われました。別物件なら通る可能性はありますよね?
A: 高いです。担保評価は物件ごとに異なるため、別物件で再申込が有効です。

Q: 団信の告知で不安があります。ワイド団信に変えると通過率は上がるでしょうか?
A: 可能性は上がりますが、保険料や条件も確認し、事前に銀行へ相談を。

Q: 多重申込の“足跡”はどのくらい影響しますか?
A: 数か月は影響します。短期間での多数申込は信用評価を下げることがあります。

Q: 他行の事前審査は同時に進めても大丈夫でしょうか?
A: 2〜3行程度なら大丈夫です。ただし本審査は期間を空けて申込を。


※本記事の情報は目安であり、最終的な条件や期間はPayPay銀行公式サイト金融庁住宅金融支援機構の最新情報をご確認ください。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!

コメント

コメントする

CAPTCHA



reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。

目次