FPが教える!NISAは50歳からでも遅くない!まずはNISAを理解しよう

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目次

NISAの制度と特徴

2024年より、新しいNISA(少額投資非課税制度)が開始され、これまでのNISA制度が大きく改訂されました。NISAは、投資によって得られる利益に対する税金が免除されるという優遇措置を提供する制度です。日本の投資家にとって、税金面での大きなメリットがあり、長期的な資産形成に非常に有用な選択肢です。

この記事では、新しいNISAの制度概要とその主要な変更点について詳しく解説します。

NISAとは?

まず、NISAの基本的な仕組みについて簡単におさらいします。NISAは、投資で得た収益(売却益や配当金など)に対して課せられる税金が免除される制度です。通常、株式や投資信託などで得られる利益には20%(復興特別所得税を含む)の税金がかかりますが、NISA口座を使うことで、この税金をが免除されます。そのため、同じ投資額でも手元に残る利益が大きくなり、効率的な資産運用が可能になります。

たとえば、NISAを利用して10万円の収益を上げた場合、通常の投資では2万円の税金が差し引かれますが、NISA口座ではその2万円分が手元に残ります。

旧NISAとは違うの?

2024年から始まった新しいNISAは、これまでのNISA制度に比べて多くの改良が加えられ、より多くの人々が利用しやすい形に進化しました。以下では、新しいNISAの主要な特徴を5つのポイントに分けて説明します。

旧NISAやジュニアNISAは2023年で終了しており、現在は新しいNISAのみとなっています。

1. 制度と非課税保有期間の恒久化(無期限化)

これまでのNISAは、5年または20年もって終了する期限付きの制度でしたが、2024年から始まる新しいNISAは恒久化(無期限化)され、いつでも利用できるようになりました。これにより、資産運用を長期的な視点で行うことが可能になり、旧NISAのように口座開設を急ぐ必要もなく、非課税の恩恵を受けながら安心して投資を続けられます。

新しいNISAでは非課税保有期間が無期限となり、投資した商品を長期間保有し続けることができます。この変更により、投資家はより自由に運用を行い、利益を最大化しやすくなります。

2. つみたて投資枠と成長投資枠とは?

新しいNISAでは、つみたてNISAと一般NISAが別々の枠として存在していた従来の仕組みが変更され、つみたて投資枠成長投資枠という2つの枠を併用できるようになりました。つみたて投資枠は、積立投資に適した商品(投資信託など)に使える枠で、成長投資枠はより幅広い投資対象(上場株式など)を対象にした枠です。

つみたてNISAのメリットである積立による長期運用の安定性を活かしながら、上場株式などにも投資することができ、より多様な投資戦略を立てることが可能になりました。

3. 年間投資枠の拡大

新しいNISAでは、年間の投資枠が大幅に拡大されました。これまでは、つみたてNISAで年間40万円、一般NISAで年間120万円の上限でしたが、2024年以降は、1年間つみたて投資枠が年間120万円成長投資枠が年間240万円となり、合わせて最大360万円まで投資することができます。

つみたて投資枠で最大限に積立てる場合、毎月10万円の積立てが可能となり、これまでの約3倍の投資額となります。成長投資枠では、年間最大240万円まで投資でき、株式や投資信託などに幅広く投資できるようになります。

4. 非課税保有限度額の拡大

新しいNISAでは、非課税で保有できる総額(非課税保有限度額)が大幅に引き上げられました。旧NISAでは、つみたてNISAで最大800万円、一般NISAで最大600万円までの投資が非課税でしたが、新しいNISAでは、生涯を通じて最大1,800万円までの投資が非課税で保有できます。この枠のうち、成長投資枠では最大1,200万円まで利用可能です。

これは、より多くの資産を非課税で運用するチャンスを提供しており、長期的な資産形成において非常に大きな利点となります。

5. 非課税保有限度額の枠の再利用が可能

さらに、新しいNISAでは、売却した商品について、購入時の金額(簿価)を基準に枠を再利用できる仕組みが導入されました。たとえば、100万円で購入した商品が150万円に値上がりした場合、売却後に100万円分の枠が空き、その枠を翌年に再度利用できるようになります。

これにより、売却後の資金を新たな投資に回すことができ、効率的に資産を増やすことが可能となります。ただし、再利用の枠は翌年から使える点に注意が必要です。

まとめ

新しいNISAは、これまでのNISA制度の課題を解決し、より多くの人々が使いやすい制度へと進化しました。非課税保有期間の無期限化や投資枠の拡大、併用可能な投資枠など、制度改正によって投資家は長期的に効率的に資産形成を進めることができます。これからの時代、NISAを上手に活用して、より豊かな資産形成を目指していきましょう。

NISAの投資枠と成長投資枠の比較表

スクロールできます
項目つみたて投資枠成長投資枠
対象者日本にお住まいの18歳以上の方(口座を開設する年の1月1日時点)
口座開設期間いつでも可能
口座開設可能数1人1口座
非課税保有期間無期限
制度の利用つみたてNISA投資枠成長投資枠
投資対象商品積立・分散投資に適した一定の投資信託上場株式・ETF等(整理・監理銘柄、信託期間20年未満、高レバレッジ型、毎月分配型などを除外)
買付方法積立投資のみ通常の買付・積立投資
年間投資枠120万円240万円
非課税保有限度額(総枠)最大で1,800万円最大で1,200万円
売却可能時期いつでも可能

出展 金融庁 NISAを知る
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/know/index.html

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