PayPay銀行の住宅ローン借り換え手数料は高い?他行とシミュレーションで比較

PayPay銀行なら手数料も安いはず…でも本当に得?

「ネット銀行だから、きっと手数料もおトクなはず」
そう思っていたのに、いざPayPay銀行の借り換え費用を見たら「え、高くない?」と戸惑う方は少なくありません。

今日はそんなあなたと一緒に、“ムダなし借り換え”を数字で確認していきます。


目次

PayPay銀行の借り換え手数料と他行の相場比較

PayPay銀行の住宅ローンは、たしかに金利は魅力的です。
ですが、初期費用に目を向けると意外な落とし穴もあります。

以下は、PayPay銀行と他の主要ネット銀行に共通する主な初期費用です。

  • 事務手数料
     → PayPay銀行は「借入額の2.2%(税込)」の定率型が基本。
     → 他行では「一律11万円」などの定額型も選べる場合があります。
  • 保証料
     → PayPay銀行は「保証料無料」を明記しています。
     → 他行も無料が多いですが、保証会社の審査は必要です。
  • 登記関連費用
     → 抵当権設定・抹消で約5〜10万円(どの銀行でも発生)
  • 司法書士報酬・印紙代
     → 約5〜7万円。PayPay銀行では提携司法書士が担当します。

金融商品販売法第3条により、銀行は手数料等の費用を事前に開示する義務があります。
PayPay銀行の住宅ローンページにも「事務手数料は借入金額の2.2%(税込)」と記載されています。

つまり、最初にかかる費用として“それなりの金額”が必要になることは、公式に明示されているということです。
ネット銀行=低コストというイメージがある中で、この数字を見て戸惑うのは当然とも言えます。

とはいえ、「高い」と感じたその直感だけで判断するのは少し早いかもしれません。
なぜなら、手数料が高くても「総返済額」で見れば得をするケースもあるからです。

次の章では、他の銀行との比較を通して、PayPay銀行の借り換えが本当におトクなのかを一緒に確認していきましょう。


実例 3 ケース(得した?損した?)

Case①:残高2,800万円・残期間20年のAさん(40代・会社員)

変動金利0.475%→PayPay銀行で0.390%へ借り換え。
手数料が約62万円とかさみ不安MAXでしたが、シュミレーションで試算すると年間8.1万円の返済減に。
10年で見れば、差額は81万円と明確なプラスに。

「最初は手数料でビビったけど、シュミレーションの計算で背中を押されました」


Case②:借入残高1,300万円・残期間10年のBさん(50代・自営業)

金利差が小さく、事務手数料2.2%で29万円と割高に感じるも、シュミレーションは年間3.2万円の節約を示算。
ただし、5年以内に完済予定なら借り換えは見送りが吉と判断。

「“損しない”選択もシュミレーションが教えてくれるのが意外でした」


Case③:3,500万円・残り25年のCさん(30代共働き)

住宅購入時は地方銀行で固定1.2%。PayPay銀行の変動0.39%へ切り替え。
手数料77万円も、年間11.6万円の節約で約7年で回収可能と判明。

「金利だけで選ばず“回収年数”を見る目がつきました」


シミュレーションで他行と比べる3ステップ

ステップ①:まずはPayPay銀行の残高証明をアップロード

銀行から届く「返済予定表」または「残高証明書」がスタート地点です。
これを元に借り換え条件を正しく入力できます。

  • ネットバンキングにログイン
  • 「住宅ローン」→「返済予定表」PDFを取得
  • シミュレーターにアップロード

「スマホだけで完結して驚きました」


ステップ②:次に借り換え先の条件を3つだけ入力

他行と比較するには、次の条件をそろえて入力します。

  • 希望する金利タイプ(変動 or 固定)
  • 新たな借入年数(元の期間より延長OK)
  • 返済方式(元利均等が一般的)

入力後すぐに、トータルの支払総額差額がグラフで表示されます。

「月々だけでなく“総額”で見る視点が大事ですね」


ステップ③:最後に“手数料込み”で損益を見極めて

借り換えでは、金利差よりも「いつ元が取れるか」がカギです。
特にPayPay銀行のような定率手数料型は、残高が少ない人ほど回収に時間がかかることに注意。

  • 事務手数料の内訳を確認
  • 「何年住むか」ライフプランを仮設定
  • 回収年数(ブレイクイーブン)を確認

「“何年で元を取るか”が家族会議のテーマになりました」


借り換えの判断に迷ったら──FPとして伝えたいこと

ファイナンシャルプランナーとして、多くのご相談を受ける中で感じるのは、「手数料が高いか安いか」で悩む方ほど、本質を見落としやすいということです。

借り換えにおいて本当に見るべきなのは、金利や手数料そのものではなく、
「その費用をかけてもトータルで得になるのか?」という視点です。

たとえば、PayPay銀行のように事務手数料が定率型(借入額の2.2%)の場合、残高が少ない方には割高に感じられるのも無理はありません。
でも、手数料をかけてでも毎月の返済額が減り、数年で元が取れる
なら、それは十分に“お金の使いどころ”だと私は考えます。

また、「手数料を払ってまで借り換えるのは損なのでは?」という声もありますが、シミュレーションで回収年数を可視化すれば、損得は意外とシンプルに判断できます。

金利差や月々の返済額だけでなく、「いつ、いくら得になるか」を数字で見て、自分のライフプランと照らし合わせる。
それが、ムダなく納得して借り換えるための、いちばん現実的な方法だと思います。


まとめ:不安の正体が見えたら、次は“行動”です

手数料が高いかどうか。得か損か。
迷いが生まれるのは、「判断の材料が足りない」と感じている証拠です。

でも、シミュレーションを使って数字で確認すれば、その不安は“納得”に変わっていきます。
ここまで読んでくださったあなたなら、きっとご自身に合った選択ができるはずです。

今日できる3つのこと:

  • PayPay銀行の返済予定表を入手
  • シミュレーションで他行と比較
  • 回収年数を確認して「ムダなし借り換え」判断を

シュミレーションの計算結果を、あなたの安心材料に。

シュミレーションの記事がまとめてありますのでご覧ください。借り換えの判断が、さらにクリアになるはずです。

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