PayPay銀行住宅ローン本審査の期間と流れ|長引く原因と対処法

「事前審査は通ったのに、本審査の連絡がこない……。決済日までに間に合うのか不安です。」
そんな声を、FPとして何度も耳にしてきました。

この記事では本審査の流れ・期間の目安・遅延時の対処法を押さえて、少しでも安心できるように整理します。
焦らず、順番にポイントを確認していきましょう。


目次

事前審査と本審査の違

事前審査は、申込フォームの入力内容や一部の書類をもとに行う「スクリーニング」です。
信用情報や年収、返済負担率をざっくり確認し、融資の可能性を判断します。

一方、本審査では以下を含めて細かく精査されます。

  • 提出した原本書類の内容確認
  • 信用情報機関での詳細な照会
  • 物件の担保評価
  • 団体信用生命保険(団信)の健康告知審査

事前でOKでも、本審査でNGになるケースはあり得ます。
ただし、書類や情報をきちんと準備すればリスクは下げられます。


PayPay銀行・本審査の流れ

  1. 申込内容最終確認・必要書類アップロード
    • よく止まるポイント:書類の鮮明度不足や住所の相違
  2. 信用情報照会・属性審査(返済負担率・他社借入・クレヒス)
    • よく止まるポイント:他社ローン残高や延滞履歴
  3. 団信(健康告知)審査・追補資料の提出
    • よく止まるポイント:告知内容の追加確認や診断書待ち
  4. 物件評価(担保評価・必要に応じた補足資料)
    • よく止まるポイント:私道負担や再建築可否の確認
  5. 承認(条件付きの場合あり)→ 契約(金消)→ 融資実行
    • よく止まるポイント:条件付き承認で追加資料が必要になる

本審査の期間目安

PayPay銀行の本審査期間は、早ければ数日、長いと2〜3週間かかることもあります。

幅があるのは次の理由からです。

  • 審査は人が関与し、状況ごとに進捗が異なる
  • 書類の完備度によって即日進行か確認待ちかが分かれる
  • 健康告知や診断書取得に日数がかかる場合がある
  • 物件の特殊性(共有持分、私道負担、増改築履歴など)が調査時間を左右する

私の経験では、書類が揃っている時期の平日申込なら1週間前後が多いですが、必ずしもそうとは限りません。


長引く原因を分解:よくある6項目

原因① 書類不備・解像度不足・名寄せ不一致

  • 例:住民票の旧住所が残っている/PDFの画質が粗い

原因② クレヒスの要確認

  • 例:リボ残高が多い/直近の延滞記録がある

原因③ 物件評価の追加確認

  • 例:土地が私道に接している/登記面積と実測が異なる

原因④ 団信の追記・医的証明の取得待ち

  • 例:過去の手術歴について診断書が必要

原因⑤ 勤務先在籍確認がつながらない

  • 例:テレワーク中心で代表電話に誰も出ない

原因⑥ 繁忙期・連休・システムメンテ等の外的要因

  • 例:3月末や9月末の決算期に申込が集中

遅延時の対処法

対処① 書類はスキャン再提出

  • 住民票を最新発行にする
  • 源泉徴収票は裏面もPDF化
  • 残高証明は最新月のものに差し替える
    鮮明で一致した書類は審査を一気に前進させます

対処② クレヒスの足跡を増やさない

  • 新規ローンやカード申込は控える
  • 分割払いの利用も最小限に
    信用情報は静かにしておくのが有利です

対処③ 在籍確認は総務に周知

  • 代表電話に来たら取次ぐよう依頼
  • 在席時間帯を伝えておく
    連絡がつけば、ほぼその日のうちに進みます

対処④ 団信は早めに方針決定

  • 通常団信かワイド団信かを先に決める
  • 医的書類の取得ルートを確保
    迷いを減らせば待ち時間も短縮されます

対処⑤ 物件資料は先回り提示

  • 登記簿、公図、重要事項説明書を準備
    必要資料が先に届けば、評価も早く終わります

担当者とのやり取りをスムーズにするコツ

本審査中は、金融機関や仲介業者との連絡がポイントになります。
やり取りが停滞しないために、以下を意識しましょう。

  • 連絡手段を複数確保する(メール・電話・LINEなど)
  • 1回の連絡で必要事項をまとめる(物件名・申込番号・状況・希望期限)
  • 不明点はその場で確認する(後回しは二度手間)
  • 返信は当日中を意識(情報が新しいうちに対応)

私の経験上、こうした小さな積み重ねが、結果的に数日の短縮につながります。
「催促して迷惑かな…」と思う方もいますが、審査担当も早く終わらせたいのは同じです。


実例3ケース

Case1:在籍確認がつながらない
不安:何度か電話しても不在で審査が止まってしまった
対処:代表回線に「〇時〜〇時は在席」と伝える
承認:翌日に承認連絡
学び:連絡の取りやすさも審査スピードの鍵

「ほんの一言の共有で数日の差が生まれました」

Case2:団信の追加質問
不安:健康告知で過去の治療歴に質問が入った
対処:かかりつけ医に診断書を依頼
承認:書類提出から3日後にOK
学び:医療関係書類は早めの手配が安心

「待つより先に動くほうが心が軽くなります」

Case3:物件の私道負担確認
不安:私道に接しており評価が保留
対処:管理会社から証明書を取得
承認:即日評価完了
学び:物件情報は買付前から集めておくと強い

「物件も人も“事前準備”で変わります」


FPの私が伝える“待ち時間の過ごし方&NG行動”

本審査の結果をただ待っている時間は、どうしてもそわそわしてしまうものです。
しかし、この期間にできる準備を進めておくと、承認後のスケジュールが格段にスムーズになります。

OK

  • 資金計画の再確認
    借入額・金利タイプ・返済額をもう一度見直し、将来の家計負担に無理がないか確認しましょう。
  • 引渡しまでの段取り逆算
    決済日から逆算して、引っ越しや住所変更手続きのスケジュールを整理します。
  • 火災保険の見積り収集
    保険料や補償内容を比較検討し、条件を固めておくと契約日が近づいても慌てません。

NG

  • 新規借入やクレカ分割増
    信用情報に影響が出て、承認の可否や条件に響く可能性があります。
  • 転職直後の申込
    収入や勤続年数が変わるため、再審査や条件変更のリスクが高まります。
  • 申告内容の途中変更
    年収や借入状況などを後から変えると、再確認で審査が長引くことがあります。

準備が最大の時短です。
待っている時間も「動けること」に手を付ければ、承認後のスタートダッシュが切れます。


まとめ

  • 必要書類を今日中に再点検
    住所や氏名の表記が一致しているか、住民票や身分証、源泉徴収票のPDFが鮮明かをチェックしましょう。小さな不備が数日の遅れにつながります。
  • 在籍確認の受電時間を共有
    会社の代表電話にかかる可能性が高いため、総務や受付に在席時間を伝えておくと、電話が1回でつながる確率が上がります。
  • 物件資料の先回り提出で評価を前倒し
    登記簿や公図、重要事項説明書の該当ページなど、担当者が欲しがる資料を事前に送れば、物件評価のステップを早く進められます。

もし「そもそも、どの銀行なら審査が通りやすいのか知りたい」という方は、AIが条件に合った銀行を無料で診断してくれるサービスがあります。比較の手間も省けて、意外な好条件が見つかることもあります。こちらの記事で詳しく紹介してます。

住宅ローンの審査は、順番と準備がすべてです。
必要なことを一つずつ整えていけば、大丈夫。きっと前に進みます。


FAQ

Q: 本審査は最短どれくらいでしょうか?
A: 早ければ3〜5営業日で結果が出ますが、状況により2週間前後かかる場合もあります。

Q: 在籍確認に出られない時は?
A: 事前に在席時間や取次ぎ依頼を総務へ伝えれば、大半はスムーズに完了します。

Q: 連休を挟むとどの程度延びますか?
A: 目安は+3〜5営業日です。余裕をもったスケジュールを組みましょう。

Q: 否決時はいつ連絡が来ますか?
A: 結果確定後すぐに通知されます。多くは電話かメールで案内があります。

Q: 同時申込の影響はありますか?
A: 短期間で複数申込があると信用情報上マイナスになる可能性があります。

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